四十肩

四十肩とは

四十肩（肩関節周囲炎）は、肩の関節とその周りの筋肉や腱、関節包に炎症が起こり、肩の痛みと動かしにくさが出てしまう状態のことを指します。特に腕を上げる、横に広げる、後ろに回す動きで強い痛みが出やすく、洗濯物を干す、髪を結ぶ、エプロンの紐を結ぶといった日常動作に大きな支障が出るのが特徴です。

初期には動かしたときだけ痛む程度でも、進行するとじっとしていても肩がジンジンする、夜中にズキズキして眠れないなど、仕事や家事だけでなく睡眠の質にも影響しやすい症状です。日本整形外科学会では「肩関節周囲炎」とされ、中高年に多い一方で、デスクワークや家事負担の偏りから40代前後でも増えてきています。

四十肩の特徴

四十肩は炎症期、拘縮期、回復期と段階的に変化すると言われ、時期によって痛み方や動かしにくさが変わります。痛みが強い時期には腕を少し動かしただけでも激痛が走り、次第に痛みは落ち着いても関節が固まって肩が上がらない、背中に手が回らないといった状態が続くこともあります。

厚生労働省「国民生活基礎調査」では、肩こり・肩の痛みは日本人の自覚症状の上位に入り、40〜50代の多くが肩の不調を抱えていると報告されています。

その中で、痛みと可動域制限を伴う四十肩・五十肩は全国で数百万人規模と推定されており、「年齢のせい」と我慢している方が少なくありません。

四十肩を「そのうち良くなるだろう」と放置していると、痛みを避けるために肩を動かさなくなり、関節包や周囲の組織がさらに固まりやすくなります。服の着替えや家事のたびにストレスを感じる毎日になってしまうことがあります。

さらに長期間放置した場合、痛み自体は落ち着いても「固さ」だけが半ば固定されてしまい、以前のような動きに戻りにくくなるリスクもあります。肩をかばうことで首や腰、反対側の肩に負担が集中し、新たな痛みや猫背などの姿勢悪化、疲れやすさにもつながり、意欲低下を招くことも少なくありません。

四十肩の原因

四十肩は、加齢による変化だけでなく、日常生活での肩の使い方や姿勢、血行、ホルモンバランスなど、さまざまな要因が重なって起こります。

主な原因として次の項目が挙げられます。

これらの要因が複雑に絡み合い、肩関節を包む関節包や腱・筋肉に炎症や癒着が起こることで、痛みと動かしにくさが現れてきます。一人ひとり原因の組み合わせが違うため、「筋肉をほぐすだけ」「関節だけを動かす」といった単純なアプローチでは根本的な改善に届かないことが多く、丁寧な検査と評価が重要になります。

病院とはここが違います

一般的な四十肩の対処法には、痛み止めや湿布などの薬物療法、関節内注射・ブロック注射、電気治療や温熱療法などの物理療法、理学療法士による運動療法・リハビリテーション、重症例での関節鏡手術などがあります。

薬物療法（内服薬・湿布）

痛みをやわらげるには有効ですが、肩関節の動きの悪さや姿勢の崩れなど根本原因まで変えられるわけではありません。長期間の服用では胃腸障害や腎機能への影響など副作用のリスクもあるため、頼り過ぎには注意が必要です。

注射（関節内注射・神経ブロック）

強い痛みを短期間で抑えられる反面、効果が切れると症状が戻ることも多く、繰り返し行ううちに組織への負担や感染リスクなどにも配慮が必要です。痛みを抑えたあとに、どのように肩を動かし整えていくかが重要なポイントになります。

物理療法・温熱療法

治療直後は肩が軽くなったように感じても、日常の姿勢や動作のクセが変わらなければ元に戻りやすいという面があります。通院している間だけの対処にとどまると、自宅でのケアや身体の使い方との連動が弱く、改善までに時間がかかることも少なくありません。

運動療法・リハビリテーション

継続できれば効果が出やすい一方で、痛みが強い時期には運動そのものが負担となり、自己判断で中断してしまうこともあります。インターネットの情報を見て自己流でストレッチを行い、かえって痛みを悪化させてしまうケースもあり、負荷量や動かし方の見極めがとても大切です。

四十肩を改善するために

四十肩の改善には、痛みが出ている肩だけを見るのではなく、「なぜその肩にだけ負担が集中してしまったのか」を明らかにすることが大切です。当院ではまず、痛みが出る動きや時間帯、仕事や家事の内容、これまでのケガや体調の変化まで丁寧にお伺いします。

そのうえでAI姿勢分析ソフトや足圧計測、整形外科的検査を組み合わせ、肩だけでなく首・背中・骨盤など全身のバランスを確認していきます。痛い場所を無理に動かすのではなく、負担をかけている原因部位を整え、肩関節が本来の位置でスムーズに動ける状態へ導くことを重視しています。

身体運動力学に基づいたソフトな整体で、乳幼児からご高齢の方まで安心して受けていただける施術を行っています。痛みを一時的に抑えるだけでなく、肩の可動域や姿勢、日常生活での動きまでトータルで整えることで、「再発しにくい肩づくり」を一緒に目指していきます。

当院の特徴

神奈川県座間市出身の女性院長が、柔道整復師として23年以上の臨床経験と1万人以上の施術実績をもとに、一人ひとりに合わせた計画を立てていきます。問診から検査、施術まで同じ担当が継続して行うため、肩のわずかな変化や体調の波も踏まえた細やかなサポートが可能です。

AI姿勢分析ソフトや足圧計測、整形外科的検査を組み合わせた「3種類の独自検査」により、痛みの原因を見える化し、分かりやすい説明を心がけています。地域の口コミでも「丁寧な検査と説明」「女性でも通いやすい雰囲気」と高い評価をいただいており、座間市周辺で四十肩にお悩みの方から多くご相談を受けています。

一時的に痛みをごまかすのではなく、肩の不安から解放されてやりたいことに集中できる毎日を一緒に目指していきましょう。

四十肩のQ＆A

四十肩は自然に治りますか？

時間とともに痛みが落ち着いてくる方もいますが、何もしないままでは肩の固さだけが残り、腕が上がらない状態が続くことがあります。痛みが和らいできた段階で適切な検査とケアを行い、可動域を取り戻していくことがとても大切です。

どのタイミングで受診するべきですか？

肩の痛みが2週間以上続く、夜中に痛みで目が覚める、腕が水平より上にほとんど上がらないといった場合は早めの受診をおすすめします。特に転倒やスポーツ後の痛み、力が入らない・しびれるといった症状があるときは、四十肩以外の病気が隠れていないかも含めて確認すると安心です。

症状が改善した場合の生活はどうですか？

洗濯物を干す、髪を結ぶ、棚の上の物を取るなどの日常動作がスムーズになり、肩をかばうストレスがぐっと減ります。夜も痛みで目が覚めにくくなり、仕事や家事、ヨガやスポーツなどの趣味にも前向きに取り組めるようになります。

四十肩のケアを進めていくことで、夜間のズキズキした痛みが減り、朝までぐっすり眠れる日が増えていきます。日常の何気ない動作で肩を気にする場面が減ることで、家事や仕事のペースも戻り、気持ちにも余裕が生まれてきます。

今よりもっと自由に腕を動かせる毎日を取り戻せるよう、四十肩の改善を全力でサポートいたします。

四十肩でお困りの方は、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。座間市はじめ整骨院・整体院の院長が、あなたの肩と丁寧に向き合いながら最後まで伴走します。