
院長:菊地お気軽にご相談ください!
足首をひねって数日。腫れは引いてきたのに、しゃがむと前側が詰まる感じが残っていて、部活や仕事にいつ戻れるのか不安になる。そんな方は、きっと少なくないはずです。
はじめ整骨院・整体院の菊地です。この記事では、足関節捻挫のあとに足首を動かしていく進め方と、無理に続けないほうがよい状態、相談を考えたい目安をお話しします。
全体像を先に知りたい方は、足関節捻挫の症状ページもあわせてどうぞ。ここでは、家で試しやすいことから順に書いていきます。
痛みの範囲を守って進めよう
階段の上り下りやしゃがむ動きで、足首の前が詰まるように感じる。そんな声は、捻挫から2週間前後の方からよく聞きます。ここで焦らないことが、結果的に近道になります。
腫れや痛みが落ち着いても、足首の曲がりに左右差が残ることがあります。動きにくいまま走り出すと、膝やふくらはぎなど別の場所に負担が移るケースも。歩けるから大丈夫、とは言い切れないところです。
部活の再開や仕事への復帰が近いほど、早く戻らなければと気持ちが先に立つもの。ただ、痛みが引いたことと足首が元どおり動くことは、必ずしも同じではありません。
強く引っ張るほど回復が早まるとは限りません。回復の途中にある靭帯まわりを刺激して、かえって痛みが長引く場合もあります。ぐっと伸ばして我慢する場面ではないのです。
かといって、痛いからと足首をまったく動かさないのも考えもの。動かさない期間が長いと固まった感じが残りやすいので、ほどよい範囲で動かすことが欠かせません。
つまり大切なのは、強さではなく、痛みの範囲を守りながら少しずつ動きを広げていく進め方です。次の章から、その背景と具体的なやり方を順に書いていきます。
動きにくさの原因は足首だけにあるわけではなく、ふくらはぎや歩き方も深く関わっています。背景を知っておくと、動かし方も選びやすくなります。
捻挫のあとは痛みをかばって歩くので、ふくらはぎの筋肉が硬くなりやすい。ふくらはぎが伸びにくいと足首は前へ倒れにくくなり、しゃがむ動きで詰まりを感じます。
試しに壁に向かってしゃがみ、左右でかかとの浮き方を比べてみてください。差があれば、足首の動きに左右差が出ているひとつの手がかりになります。差が大きいほど、足首の前側に負担が集まりやすい状態です。
痛かった側に体重をのせたくなくて、つま先を外に向けたり歩幅を小さくしたりする方がいます。痛みをかばう歩き方が癖になると、足首は十分に動かないまま使われ続けます。
動かしにくさ、かばう歩き方、さらなる硬さ。この流れが続くと悪循環に入りやすいでしょう。足首だけでなく、歩くときの負担も一緒に減らす視点が必要です。
ストレッチを始める前に、足首の状態を次の項目で一つずつ確認しておきたいところです。焦って動かす前の大切な一手間といえます。一つでも不安があれば、立ち止まる判断も大切です。
当てはまらない項目が多いなら、自宅ケアの範囲を超えているかもしれません。無理に伸ばさず、先に状態を確認してもらうほうが安心です。
始めてよい状態なら、痛みが10段階で3以下の範囲だけ動かすのが目安です。強い痛みが出ない程度なら、翌朝まで痛みを持ち越しにくいからです。
難しい動きは必要ありません。ふくらはぎから足首、足先へと、順番に試してみてください。道具も壁とタオルがあれば足ります。
壁に手をつき、かかとを床につけたまま体を前へ。20から30秒を2から3回
椅子に座り、足首でアルファベットを大きく書く。1日2から3回
足裏にタオルをかけ、痛みのない所まですねへ引く。20秒を2回
どれも反動はつけず、伸びを感じる手前で止めるのがコツ。足首の前や外側にズキッとした痛みが出たら、角度を浅くしてください。回数を稼ぐより、毎回同じ手順で丁寧に行うほうが続けやすいはずです。
動きを取り戻すうえでは、湯船の中での曲げ伸ばしも取り入れやすい方法です。温まって動かしやすいときに、つま先を膝へ近づける背屈と足先を伸ばす底屈を、痛みのない幅でゆっくり10回ほど繰り返します。腫れや熱感が残る間は、ぬるめのお湯にとどめてください。
ひねった方向へ強く動かすのは最初は避けるほうが無難です。回復の途中は同じ方向の動きで靭帯まわりに負担がかかりやすいため、まず上下の動きを優先しましょう。
同じ痛みでも、様子を見てよい場合と、早めに相談したほうがよい場合があります。違いは、痛みの強さと残り方です。
動かした直後に軽い張りが出ても、数時間で引いて翌朝に強く残らないなら、自宅ケアの範囲で進められることが多いです。ただし、張りの感じ方には個人差があります。
その場合も回数を増やしすぎず、2から3日ほどは足首の反応を確かめながら進めていきましょう。焦って量を増やすより、毎日同じ量を続けるほうが状態をつかみやすくなります。
体重をかけられない、腫れが再び強くなる、夜間も痛む。こうした場合は相談する目安に当たり、ストレッチを中止して医療機関へ相談したほうがよい状態です。
画像検査などが検討されると説明されることもあり、判断は状態によって変わります。治療院は医療処置の代わりではなく、歩き方や足首まわりの動きを確認し、日常の負担を減らす立場です。
数々のご相談の中でも多いのが、動きが戻った直後に再びひねってしまう悩みです。ストレッチだけで終わらせないことが、その防ぎ方につながります。
動きが戻っても、足首の安定感まで戻っているとは限りません。片脚立ちを30秒、つま先立ちを10回と、少しずつ段階を踏みましょう。成長期の選手は、大会や受験の日程に焦らないことも大切です。
片脚立ちでぐらつきが大きい側は、まだ足首を支える力が十分に戻っていない可能性があります。左右で揺れ方を比べながら、無理のない範囲で続けてみてください。
足首が不安定な時期は、靴の履き方でも負担が変わります。かかとを合わせてひもを締めるだけで、ぐらつきを感じにくくなる方もいます。靴の見直しは、今日から始められる負担の減らし方です。
底が極端にすり減った靴や、サイズの大きな靴は、着地のたびに足首が傾きやすくなります。通学や仕事で毎日履く靴こそ、一度確かめておきたいところです。
中敷きがよれていたり、かかとの外側だけ減っていたりするなら、歩き方の癖が靴に出ているサインかもしれません。気になる場合は、靴を持って相談してもらっても構いません。
足関節捻挫のあとは、痛みの範囲を守りながら動きを戻し、そのあと筋力とバランスへ進む流れが基本です。無理に伸ばさず、状態に合わせて進めることが大切になります。焦らず一歩ずつ進めれば、日常の動きから安心感が戻ってきます。
今夜は壁に向かってしゃがみ、左右でかかとの浮き方に差がないか確かめてみてください。差が大きいなら、ストレッチを増やす前に状態を確認しておきたいところです。翌朝に強い痛みが出ないかも、あわせて確かめておくと安心です。
足首だけでなく、靴の当たり方や歩き方の癖も含めて確認したい方は、はじめ整骨院・整体院へお気軽にご相談ください。

