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月経血は本当に逆流するの?その時の対策は?

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生理のたびに下腹部と腰がずしりと痛み、鎮痛薬を飲んでも思うように楽にならない。婦人科でチョコレート嚢胞と言われ、月経血の逆流という説明に戸惑った方もいるのではないでしょうか。

はじめ整骨院・整体院の菊地です。この記事では、月経血の逆流からチョコレート嚢胞ができる流れと、痛みとの関係、日常で気をつけたいことについてお話しします。

先に全体像を知りたい方は、チョコレート嚢胞の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、仕組みの話から順にお伝えします。

不安な点から確認します

目次

朝、布団から起き上がれない生理痛

布団の中で下腹部を丸めたまま、しばらく動けない。カイロを当てて、何とか出勤の支度を済ませる。そんな月経期を何年も続けている方は、決して少なくありません。

生理痛が年々強くなる、鎮痛薬が効きにくくなったといった変化は、体からの大切なサインかもしれません。チョコレート嚢胞は、そうした痛みの背景にある病気の一つとされ、月経のたびに繰り返しやすい点が悩ましいところです。

数々のご相談の中でも多いのが、鎮痛薬で何とか乗り切り、痛みの背景を調べないまま過ごしてきたという声。仕組みを知ることが、漠然とした不安を小さくする第一歩になります。

経血の逆流は多くの女性に起こること

チョコレート嚢胞は、子宮内膜症の一種にあたります。まずは月経血の逆流とどうつながるのか、そこからお話しします。診察で聞いた言葉と、頭の中でつなげるつもりで読み進めてください。

逆流しても発症しない人が多い

経血の大部分は腟から体の外へ出ますが、一部は卵管を通っておなかの中へ逆流します。逆流そのものは多くの女性に起こる現象とされており、それだけで病気になるわけではありません。

大半の方では、免疫の働きによって運ばれた内膜の断片が排除されると説明されています。ところが一部の方では、内膜に似た組織が卵巣などに根づき、女性ホルモンの影響を受けて育つと考えられています。

卵巣に血液がたまっていく流れ

卵巣に根づいた組織は、月経のたびに出血を繰り返します。血液の行き場がなく、袋の中にたまって古くなり、茶色く変化する様子がチョコレートに似ているため、この名前で呼ばれます。

ただし、なぜ人によって発症するのかは完全には解明されていません。逆流説で説明しきれない場合もあるとされ、体質や家族歴、免疫の状態なども関わると考えられています。

痛みが強まる三つの流れ

痛みの原因は一つではなく、いくつかの変化が重なって強まると考えられています。代表的な流れは次の三つです。どれか一つだけでなく、同時に進む場合もあります。

炎症

病変が出血を繰り返し、周囲に炎症が起こることがある

癒着

炎症が続くと、近くの臓器どうしがくっつくことがある

筋肉の緊張

痛みをかばううちに、腰や骨盤まわりがこわばりやすい

痛みをかばう姿勢が続くと、腰やお尻の筋肉が硬くなり、血流も滞りやすくなります。その結果、さらに痛みを感じやすくなる悪循環に入ってしまうケースもあります。治療院が関われるのは、主にこの部分です。

食事や仕事のせいかと責めてしまうとき

診断を受けたあと、食事や仕事、睡眠不足のせいではないかと考え込む方は少なくありません。「あのとき無理をしたからか」と、過去の生活を振り返って落ち込む声もよく耳にします。

実は、月経血の逆流は多くの女性に起こるため、逆流を防げば予防できるという単純な話ではありません。原因が完全には解明されていない以上、ご自身を過度に責める必要はないでしょう。

睡眠や冷えへの配慮、運動習慣の見直しは、発症の責任を問うものではありません。便通を滞らせず下腹部を冷やさないなど、経血を送り出す体の力を保つ意識も、負担を減らす工夫の一つです。逆流を防げると言い切るものではなく、できる範囲で十分です。

鎮痛薬が効きにくいときは婦人科へ

痛みの強さには個人差がありますが、相談する目安として、次のような変化を振り返ってみてください。

  • 生理痛が年々強くなってきた
  • 鎮痛薬が効きにくくなった
  • 性交痛や排便痛がある
  • 健診で卵巣の腫れを指摘された
  • 妊娠を考えているが不安がある

ここに当てはまる場合は、まず婦人科の受診を優先してください。診断後の方針は、状態や年齢、妊娠の希望によって変わるため、詳しくは担当の医師に確認しましょう。

婦人科での経過観察と言われた方も、痛みの強さや出血の様子が変わったときは、次の受診を待たずに伝えておきたいところです。痛みの日付や強さをメモに残しておくと、診察で伝えやすくなります。

生理中のデスクワークを乗り切る工夫

婦人科での治療を前提に、生理中の日常でできる工夫と、避けたい触り方をお伝えします。どちらも、強い痛みがある日ほど迷いやすい部分です。

まず取り入れたい過ごし方

デスクワークの方は、30分に一度は立ち上がり、少し歩く時間を挟んでみてください。座りっぱなしは下腹部や腰まわりが固まりやすいため、ひざ掛けや腹巻きで冷えを防ぐのも一案です。小さなクッションで骨盤が後ろへ倒れないようにする方法もあります。

予定が重なる日は、あらかじめ休める時間を入れておくことも大切。痛みの強い日の過ごし方を決めておくと、当日になって慌てずに済み、気持ちの負担も軽くなります。

無理に触らないほうがよい状態

強い痛みや発熱、いつもと違う出血があるときは、体を動かしたり押したりせず、医療機関へ相談したほうがよい状態です。迷う場合も、先に受診を考えてください。

痛む場所を強く揉んだり、ひねる動きで無理に伸ばしたりするのも避けたいところです。刺激が強すぎると、かえって痛みが増すことがあるためです。温めるなら、お風呂でゆっくり浸かる程度にとどめるのが無難でしょう。

歩き方や座り方に表れる腰の負担

痛みが続くと、無意識のうちに体の使い方が変わっていくことがあります。たとえば、立つときに片脚へ体重をのせていたり、椅子に浅く腰かけていたり。

下腹部をかばって背中を丸めると、腰からお尻にかけての筋肉に負担が集まりやすくなります。生理が終わっても腰の重だるさが残る方は、こうした体の使い方が関わっているケースもあります。

治療院では、立ち方や座り方、歩くときの左右差を確認しながら、負担が集まりやすい場所を一緒に探っていきます。婦人科での診断や治療を妨げない範囲で、日常動作の見直しを提案する立場です。

整体で嚢胞が小さくなるのか迷うとき

骨盤を矯正すれば嚢胞が小さくなるのでは、と期待して検索される方も多いと思います。ただ、期待が大きいほど実際との差に落胆してしまうため、先に線引きをしておきます。

整体で嚢胞そのものが小さくなるとは言えません。嚢胞の診断と治療は婦人科が担うもので、整体はその代わりにはならないからです。

治療院でできるのは、痛みをかばう中で硬くなった腰や臀部の状態を確認し、座り方や歩き方といった体の使い方を見直すこと。婦人科の治療と並行して、腰まわりの負担を減らす視点といえますね。

今日は座り方を確かめてみる

チョコレート嚢胞は、多くの女性に起こる月経血の逆流をきっかけに、卵巣で出血が繰り返されて生じると考えられています。原因には未解明な部分も残り、診断と治療は婦人科が基本です。不安が強いときほど、全体の流れを知っておくと落ち着いて判断しやすくなります。

今日からは、座っている間の姿勢と、痛みの強い日に腰やお尻が張っていないかを確かめてみてください。立ち上がる回数を一回増やすだけでも、負担を減らす助けになるかもしれません。座面に深く腰かけ、足裏を床につけるところから始めるのがおすすめです。

腰や骨盤まわりの負担、座り方や歩き方の癖も含めて確認したい方は、はじめ整骨院・整体院へお気軽にご相談ください。


院長:菊地

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