セーバー病

セーバー病とは

セーバー病は成長期の子どものかかとにある成長線という部分に負担がかかり炎症が起こることで、かかとの後ろに強い痛みが出る症状です。

特に小学生高学年から中学生で、サッカーやバスケットボールなど走る・跳ぶ動きの多いスポーツを頑張っているお子さんに多く見られます。

セーバー病の特徴

セーバー病になると、走り始めやジャンプの着地でかかとの後ろが鋭く痛み、つま先立ちをすると特に痛みが強くなることが多いです。かかとの骨の縁を指で押すとピンポイントで強い圧痛があり、片足立ちやかかと重心の姿勢を続けるだけでも痛みが出やすくなります。

成長期のスポーツ障害の中でもセーバー病は頻度の高いスポーツ障害で、子どもの運動器の障害全体の数％〜1割前後を占めると報告されています。

セーバー病を「そのうち治る成長痛」と思って我慢し続けると、かかとの痛みを避けようとしてつま先歩きや片足重心のクセが強まり、膝や股関節、腰など他の部位にも負担が広がるリスクがあります。

セーバー病の原因

セーバー病はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。複数の要因がかかとの成長線に繰り返しストレスを与え、運動のたびに痛みが出る状態を作り出します。お子さんによって背景が異なるため、まずは丁寧な検査が何より重要です。

セーバー病の原因として次のものが挙げられます。

その方に合った検査とカウンセリングを大切にし、かかとに負担を集中させている要因を一つ一つ明らかにすることで、改善に向けた最適な施術計画を一緒に考えていきます。

病院とはここが違います

セーバー病への対応として次のものが一般的です。

安静・運動制限

一時的には痛みが和らぎますが、復帰後に同じ負荷がかかると再発しやすく、どのタイミングでどの程度練習を再開して良いのか判断が難しい点があります。

薬物療法・湿布

痛みを感じにくくすることで無理をしやすくなり、かかとにかかる力のバランスそのものは変わらないため、根本原因の解決にはつながりにくい側面があります。

アイシング・ストレッチ

自己流で強く伸ばし過ぎると筋肉を余計に硬くしてしまったり、炎症が強い時期に無理をするとかえって痛みを悪化させる可能性があります。

セーバー病を改善するために

セーバー病の根本的な改善には、現在の姿勢や歩き方、走り方、足裏の荷重バランスなどを丁寧に検査し、かかとに負担を集中させている要因を明らかにすることが大切です。

日常生活や練習でのクセを把握したうえで、痛みを抑えるだけでなく、ふくらはぎや股関節、体幹の連動を整えて「走っても痛みが戻りにくい体の使い方」を身につけていくことが重要になります。

当院では競技スケジュールや目標も踏まえながら、無理なく続けられる整体とセルフケア、練習量の調整を組み合わせ、お子さんと保護者の方と一緒に改善プランを作っていきます。

当院の特徴

国家資格を持ち、スポーツ現場でのトレーナー経験も豊富な院長が全ての方を担当し、AI姿勢分析や足圧計測、整形外科的検査などを組み合わせて、かかと痛の原因を「見える化」することに力を入れています。

成長期のお子さんでも安心して受けられる身体にやさしい整体で、かかとのみを強く押すのではなく、ふくらはぎや股関節、体幹の働きを整えながら、再発しにくい体づくりをサポートします。

完全予約制で待ち時間も少なく、女性スタッフも常駐しているため、お子さま連れの方にも安心して通っていただける環境を整えています。

セーバー病のQ＆A

セーバー病は自然に治りますか？

骨の成長が落ち着くと多くの場合痛みは治まりますが、その間の過ごし方次第で痛みを繰り返す期間やスポーツへの影響が大きく変わります。早めに負担のかかり方を整えることが大切です。

セーバー病と成長痛の違いは？

成長痛は脚全体がなんとなく痛むことが多いのに対し、セーバー病はかかとの後ろを押すとピンポイントで痛み、走る・跳ぶ動きで特に強く痛むのが特徴です。

運動を完全に休まず続けることはできますか？

痛みの程度や歩き方を評価し、ダッシュやジャンプを減らす、ポジションを工夫するなど負担を調整すれば、完全休止ではなく続けられるケースも多いです。自己判断ではなく専門家と相談しながら進めることが重要です。

セーバー病の症状が改善していくと、かかとの痛みを気にせず学校生活や部活動に参加できるようになり、夜も痛みで目を覚ますことなくぐっすり眠れるようになります。正しいケアや体の使い方が身につくことで、今後の成長期のケガ予防にもつながり、将来に向けた大きな財産となります。

当院ではかかとだけでなく全身のバランスや動き方に着目した施術を行い、セーバー病が改善すると「体が軽くなっただけでなく、練習や試合が楽しみになった」と実感される方が多いです。丁寧な検査と個別サポートで、再発しにくい体づくりまでしっかりと寄り添います。