
院長:菊地お気軽にご相談ください!
ふとした段差で足首がぐらりと傾く。気づけばまた同じ側を捻っていて、痛みは数日で引いても、不安だけがいつまでも残る。そんな経験を重ねている方は、このまま様子を見てよいのか迷うと思います。
はじめ整骨院・整体院の菊地です。この記事では、足関節捻挫を繰り返してしまう背景と、自宅でできること、医療機関や当院へ相談を考えたいタイミングについてお話しします。順番に読み進めていただければ幸いです。
先に全体像を知りたい方は、足関節捻挫の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常の場面で気づきやすいポイントから順にお伝えします。気になる場面から読んでいただいてもかまいません。
しゃがみ込みも確認しましょう
階段の最後の一段や、歩道の小さな段差で足首がかくんと外へ傾く。強く捻ったわけではないのに力が抜ける感覚は、捻挫を繰り返す方からよく伺うお話です。足首の外側がひやりとして、とっさに踏ん張ってしまう方もいます。
痛みが軽いと、つい気のせいで済ませたくなります。ただ、足首のぐらつきが続いているなら、足が体を支える力に何か変化が起きている可能性もあります。通勤の階段や子どもと走る場面で、ひやりとしていないか思い返してみてください。
腫れも痛みも落ち着くと、もう治ったと感じるのは自然なことです。ただ、そこが一つの分かれ道になります。ここで足首の状態を見直せるかどうかで、その後が変わってきます。
足関節捻挫は再発しやすいとされ、報告によって幅はあるものの、半数前後で繰り返すという数字も示されています。十分なリハビリを経ないまま運動に戻ると、不安定さが残りやすいとも言われています。
つまり、痛みがないことと、足首がしっかり使える状態に戻ったことは、同じとは限りません。深くしゃがみ込んだとき、足首の前側につまるような感じが残っていないか、確かめてみてください。
いつも同じ側ばかり捻る背景には、いくつかの要素が重なっています。ここでは大きく二つに分けてお話しします。どちらか一方ではなく、重なっていることが多いのが実情です。
捻挫で傷んだ靱帯が伸びた状態で落ち着くと、関節にゆるみが残ることがあります。歩いている分には気づきにくい点が厄介です。加えて、足首の動きを感じ取るセンサーの働きが鈍ると、傾いたときの反応が遅れてしまいます。
実は、捻挫を繰り返す方の足首では、この感覚を受け取る仕組みの変化との関わりも報告されています。ただし、人によって状態は異なるため、あくまで一つの見方としてお伝えします。感覚の鈍さは、自分では気づきにくいものです。
足首の外側を支える腓骨筋の働きが落ちたままだと、傾きを止める力が足りません。外側の筋肉が働くのが遅れると、とっさの踏ん張りが利きにくくなります。さらに股関節や体幹がうまく使えず、着地で足首に負担が集まる方も少なくありません。
サッカーの現場でも、片脚で着地するときに膝や骨盤がぶれている選手は、足首を捻りやすい印象があります。靴のすり減り方や歩き方に、そのヒントが出ていることもあります。片側だけ極端にすり減っていないか、一度靴の底を確認してみてください。
捻る、痛む、動かさない、不安でかばう。この流れを繰り返すと、足首まわりの筋肉はますます使われなくなっていきます。
痛みをかばう歩き方が続くと、膝や腰など別の部位へ負担が移り、着地の安定感も下がります。足首だけの問題と思っていたら、実は歩き方全体に影響が及んでいることもあります。こうして次の捻挫が起きやすい状態ができあがる、という見方もできます。
病院で湿布と固定を受けたあと、そのまま運動へ戻った方は少なくありません。自宅では、順番を意識して取り組んでみてください。
まず、腫れや痛みが落ち着いた段階から、片足立ちで数十秒バランスを保つ練習を始めてみてください。あわせて、正座をしたときの足首の曲がり方や詰まり方に、左右で差がないかも比べてみましょう。
次に、足指でタオルをたぐり寄せる運動と、ふくらはぎのストレッチです。アキレス腱まわりが硬いと足首の動きが偏りやすいため、あわせて続けておきたいところです。入浴後など、体が温まったタイミングが取り組みやすいでしょう。
強い痛みや腫れが残る日は運動を休むことも大切です。炎症が続く時期に負荷をかけると、回復が遅れるおそれがあるためです。腫れや熱感が戻る日は、歩く量も控えめにしておきましょう。
テーピングやサポーターは、復帰直後の補助として使われることがあります。ただ、頼りきりにせず、バランスや筋力の練習を並行して続けることが欠かせません。巻き方や強さは、状態によって合う合わないがあります。
骨折や靱帯損傷の程度は、画像検査などを行う医療機関で確認されます。ぐらつきが強いときは、まず整形外科などへ相談することをおすすめします。そのうえで、リハビリや動き方の見直しを考えていくのが一般的です。
当院では、しゃがみ込みや正座での左右差を確認の入口に、股関節や体幹、歩き方、着地の仕方まで体の使い方を確認します。繰り返しにくい状態を一緒に探し、必要に応じて医療機関とも連携します。
大会や試合が近いと、少しの違和感は押して出てしまいがちです。ただ、復帰の前に確かめておきたいことがあります。
目安として、痛みなく普通に歩ける、片足立ちが左右同じくらい安定する、小さくジャンプして着地しても不安がない、といった点が挙げられます。人によって必要な段階は異なるため、あくまで一つの見方です。
特にジュニア世代では、本人が大丈夫と言うために復帰が早まることもあります。数々のご相談の中でも多いのが、試合直後にまた捻ってしまったというお話ですので、保護者の方も一緒に様子を確認してあげてください。
次のような状態があるときは、運動や自己流のケアを続けず、医療機関へ相談してください。
ひとつでも当てはまる場合は、早めに状態を確認してもらうほうが安心です。短期間に何度も捻っている方も、同じ考え方でかまいません。ご自身では慣れてしまっている場合もあります。
もう一つ、痛みが軽くても足首が抜ける感覚が続くときは、相談する目安と考えてください。リハビリが足りないと、そのぐらつきが次の捻挫につながることもあるためです。
足関節捻挫を繰り返す背景には、靱帯のゆるみや足首の感覚、筋力、体の使い方が重なっています。痛みが引いたあとの備えが、次の捻挫を遠ざける一歩になります。焦らず、ご自身の足首と付き合っていきましょう。
今日は、裸足で片足立ちを三十秒ほど試してみてください。左右でふらつき方が違うなら、それが今の足首の状態を知る手がかりになります。壁の近くで、無理なく行いましょう。
足首だけでなく、靴の当たり方や歩き方の癖も含めて確認したい方は、はじめ整骨院・整体院へお気軽にご相談ください。

